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ハゲタカジャーナルとクローンジャーナルが、研究公正(リサーチ・インテグリティ)と学術公正(アカデミック・インテグリティ)に与える影響

インド マディヤプラデーシュ州のアミティ大学にて研究(出版・引用)担当副部長兼ディレクターとしてご活躍されるスミット・ ナルラ博士に『ハゲタカジャーナルとクローンジャーナルが、研究公正と学術公正に与える影響』をテーマにお話を伺いしました。

スミット ナルラ 博士 | アミティ大学グワリオル

本エピソードでは、インド マディヤプラデーシュ州グワリオールのアミティ大学に所属されるスミット・ナルラ博士に、 ジャーナリストとしての経歴と高等教育機関に転じたことが、研究者に対して、研究公正(リサーチ・インテグリティ)と学術公正(アカデミック・ インテグリティ)の提唱、及び研究倫理を損なうハゲタカジャーナルやクローンジャーナルの害について教育することにどのように繋がったか、 お話を伺いました。

ナルラ博士は、コミュニケーション学部にて研究(出版・引用)担当副部長兼ディレクターとして、同校のフェイクニュース・ 虚偽情報検知センターにて、情報と研究の信頼性に取り組むセミナー等の活動をされています。 研究上の不正行為や出版不正がもたらす結果について同校で教える中、ナルラ博士は誤りを未然に防ぎ、 良い研究習慣を形成するための早期における教育の必要性について指摘されます。

社会貢献や新たな知見の提供を目的とした研究の推進をナルラ博士は提唱し、 インドにおける研究公正の変遷と出版に関する基準への遵守が近年厳格化されたことについて述べられます。アミティ大学では、大学助成委員会 (UGC)のガイドラインをカリキュラムに組み込んでおり、博士課程のすべての学生が研究公正への遵守を維持できるよう、 継続的に学ぶ機会を提供していることについて述べられます。

また、ナルラ博士はインドや東南アジアで広まるクローンジャーナルとハゲタカジャーナルについて触れられる中、クローンジャーナルを 「学術界のフィッシング詐欺」のひとつの形に例えられます。ナルラ博士は研究者に対して、研究詐欺を避けるためには、出版を急ぐことなく、 適切な注意を払うよう警鐘されます。最後に、ナルラ博士は、教育者と学生がより良い研究を行えるようにするために、 EdTechが果たす役割を評価されます。

大学は学術公正(アカデミック・インテグリティ)への取り組みをどのように構築することで、 より良い研究活動に反映させることができるのでしょうか。ナルラ博士の洞察をご覧ください。